嘉永7年(1854年)、水不足に悩む白糸台地に水を送るため、矢部の惣庄屋・布田保之助によって造られた近世最大級の石造アーチ水路橋であり、石造アーチ橋の中で唯一“放水”ができる橋です。
水路の長さ約119.0m、橋の長さ約78.0m、橋の幅6.6m、橋の高さ約21.3m、アーチの半径約28.1m。約6km離れた笹原川の上流から水を引き、水路の総延長約30km、灌漑面積は約100haにも及びます。一昼夜で15,000立方メートルの水を送り、水田を潤す力を備えており、現在も白糸台地の棚田を潤しています。1960年(昭和35年)に国の重要文化財に指定され、2023年(令和5年)に国宝に指定されました。
江戸中期から約260年の歴史を持ち、豊作祈願と商売繁盛を願う山都町最大のお祭りとして、県内外から毎年たくさんの人が訪れる「八朔祭」をはじめ、勇壮な「裸みこし」で知られる「火伏地蔵祭」、文楽を楽しめる「清和文楽の里まつり」など、山都の熱いお祭りや通潤橋関連の年間イベントなどをご案内しています。